江川水害対策会議:九十川排水機場視察2020.7.23

 平成10年発災時の激甚災害特別緊急復旧事業により、九十川排水機場及び寺尾調節池上流の排水ポンプが整備され、その河川洪水流量増分を元々内水が発生した湿地帯に寺尾調節池を設置し、当時未整備であった新河岸川下流への流量増分を相殺するための目的であり、20年以上経過した現在には、寺尾調節池は無用の長物と化した。その代替として河川整備計画には、あり得もしない35㎥/sの排水を見込む、流量配分計画の河川整備計画が、平成18年に策定されたようである。

 寺尾調節池はもともと貯留、遊水効果をもっていた土地であり、河川施設として堤防で囲われたため、その周辺で内水被害が頻発し、水門の開閉に寄らず浸水の常襲区域となった。