2021.12.26 川越市寺尾地区住民説明会参加

谷岡先生、本日はお忙しいところ、川越市報告会への出席ありがとうございました。
川越市が色々とやってくれていることはわかりましたが、川崎調整池の完成が令和7年の出水期とまだまだ先なので、やっぱり不安は解消出来ませんでした。
また個人的には、江川の水位が8.6メートルまで上昇しないと、川崎調整池へ導水させてもらえないのはショックでした。その水位は、江川が越水するギリギリのレベルですし、低地にある住宅地には内水が溜まり始めます。
まだまだやれることはやらないと、正直かなり厳しいままですね。。。
●県河川整備計画における位置づけ
県の河川整備計画では、35㎥/sの排水が見込まれている。江川水門閉鎖時には、0㎥/sとなり、新河岸川下流への流量配分、負担は計画上35㎥/s減ることになる。河川整備計画の変更、当該調節池の在り方、例えば超過洪水対策として、ここだけに調節池を設置する事は、税負担の公平性に欠けないのか? 他地区でも内水被害は起きている。
●マンホールの密閉
川越江川水位上昇時、水圧(空気も?)がかかるので、その分川越江川の水位上昇が考えられ、越水を早めると考えられるが、どの程度の影響か。
●調節池の地下水位と調節池底高の関係。
常時排水ポンプを動かすのか
●排水ポンプの運転ルール
洪水調節時、調節池の水位をすこしでも下げるための運転をするか。また常時地下水排水を行うのか、そのコスト
●取水ゲートの運転ルール
江川水門閉鎖と同時に開放されるのか。
●導水渠の形状
水門閉鎖時は計画上35㎥/s必要だが、断面、勾配がそれだけあるか。また越流部の幅は35㎥/sだけとれるのか。
※川越江川同等の越流面積、導水渠面積が必要となるはず
●調節池の計画高水位(川越江川と同等か)、周囲堤の高さ(余裕高は川越江川と同等か)
●整備効果のイメージ
解析の条件は上記ルールを満たしているのか。導水渠のピーク流量は35㎥/sか、その断面、越流幅が確保されているか。取水ゲートの操作ルールは?
平成元年台風19号の場合は解析されないのか(江川水門を閉鎖した場合)
新河岸川河川整備計画における計画降雨が降った場合の整備効果と新河岸川下流への流量減はいかほどか?(河川整備計画上余分な投資となっている)
排水ポンプ車での想定排水量、その現実性、新河岸川(また、入間川、荒川)が水位上昇し避難指示がでても排水ポンプ車操作員は居残れるのか?
●川越市内下水道、新河岸川対岸との安全度の差は?どう埋めるのか?

説明会を受けて

■県との計画の整合につき
・河川整備計画、総合治水計画に取り込み整合を図ること
■川崎調節池の位置づけ
・新河岸川、荒川への流量減となるため、流域治水関連法案にかけること(県、国からも予算が採れる)
・新河岸川総合治水の一環として、寺尾調節池と同様、川崎調節池も県管理とする。(江川排水門閉鎖と同じタイミングで川崎調節池取水ゲート開放と連動が必要)
・川越市内の下水道安全度(5年確率)を満たす事
■施設計画につき
・取水施設:下水道計画流量55㎥/sを取水できること(江川都市下水路相当の断面積を確保)
・越流堤は削除(江川の流量が小さくても取水ゲートで止められ、調節池容量は確保できる)
・取水渠の敷高は江川都市下水路と同等でよい(新河岸川水位低下後江川水門からも排水出来る。
・導水渠は55㎥/sの流下能力をもつこと(江川都市下水路と同等の断面)勾配は、江川水門閉鎖時は、自然につくので、水平で構わない
・調節池:敷高を江川都市下水路と同等とし容量を確保する
・ポンプ場:210㎥/分=3.5㎥/sなど、必要なし。1㎥/sのポンプ場で約1.5億かかる(洪水調節中の流入量55㎥/sに比し極めて小さい、洪水後は土橋樋管、江川水門を通じて排水可能)地下水が平時湛水するのであれば、そのしみ出す程度のポンプで良い。
・排水ポンプ車:毎分100㎥=1.7㎥/s、殆ど効果なし、新河岸川の水位が計画高水位に近くなれば停止する必要があり、さらに、新河岸川での避難指示が出ていて、操作員も危険
・内水対策の効果を観ると、江川都市下水路上流でも沿川(自己流)であふれているので、H29T21は、下水道5年計画よりは大きい。
・シミュレーションは江川水門の流行計による操作により、逆流0とした想定と考えられる。新河岸川の水位が、計画高水位になれば、内水位が高くても排水は不可であり、さらなる浸水被害が出ることは必至